タクシー会社に提出が求められる?運転記録証明書について

タクシー会社によっては、採用時に運転記録証明書の提出が求められるケースがあります。

タクシーに限らず、トラックやバスなど運転にかかわる業務に就く際には、運転履歴を尋ねることが国土交通省より義務付けられているためです。ここでは、タクシードライバーにとって決して無関係ではない、運転記録証明書について解説していきます。

運転記録証明書とは?

運転記録証明書は、自動車運転安全センターに申請することで入手可能な書類です。過去5年間に渡る交通違反や交通事故、運転免許に関する行政処分歴などが記されています。

運転記録証明書には「1年」と「3年」と「5年」の3種類がありますが、タクシー会社などへの提出を踏まえた場合、「5年」がおすすめです。選ぶ年数に関係なく、申請費用は630円/1通のためです。

SD(Safe Driver)カード

運転記録証明書の発行の際、「SD(Safe Driver)カード」も同時に配布される場合があります。申請日から逆算して、1年以上無事故無違反であることが条件です。SDカードは次の5つの種類に分かれています。

無事故無違反の期間 SDカードの種類
1年以上2年未満 SDグリーンカード
2年以上4年未満 SDブロンズカード
4年以上10年未満 SDシルバーカード
10年以上20年未満 SDゴールドカード
20年以上 SDスーパーゴールドカード

SDカードは、SDカード優遇店にて提示することで、サービスの利用代金の割引などの特典を受けることが可能です。

運転記録証明書の申請の流れ

運転記録証明書の申請の流れは以下のとおりです。

1.申込用紙に必要事項を記入

運転記録証明書の申込用紙は、最寄りの警察署や交番、駐在所や自動車安全運転センターの事務所に用意されています。

・11「運転記録証明書」「5年」を選択
・生年月日、運転免許証番号を記入
・性別を選択
・住所と氏名、電話番号を記入
・払込人住所氏名を記入

2.交付手数料630円/1通を支払う

自動車安全運転センターの窓口もしくは郵便局で、交付手数料630円/1通を支払います。郵便局での受付では、別途払込料金がプラスされるのでご注意ください。警察署では申込みはできません。

3.運転記録証明書の受け取り方

運転記録証明書は、申し込みをしてから3日後に自動車安全運転センターにて、受け取ることができます。郵送を選択した場合には、1週間から10日ほどで自宅などに届きます。

運転記録証明書は、代理人が申請することも可能

仕事などで時間の都合がつかない方のために、代理人による運転記録証明書の申請もできるようになっています。

本人から代理人への「委任状」が必須です。他には申請者の運転免許証番号や、代理人の本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)を準備しておくと手続きがスムーズに進みます。

運転記録証明書に記載される内容

運転記録証明書に記載される内容には、次のようなものがあります。

行政処分歴

行政処分歴には、免許停止処分または免許取消処分となった「回数」が記されます。例えば行政処分歴が0回であれば、違反点数「6点以上」で免許停止です。行政処分歴1回の場合には違反点数4点以上、行政処分歴2回以上では違反点数2点以上で免許取消処分が科せられます。

累積点数(違反点数の合計)

累積点数とは運転記録証明書の申請時の違反点数の合計です。仮に3年前に駐車禁止違反となってから、その後は無事故無違反を続けた場合には、累積点数は「0点」と記載されます。

内容(違反内容)

内容は違反内容を表す項目です。違反名の最初に○または●が付けられることがあります。意味は以下のとおりです。

○→2年間無事故無違反
●→未処分事案

備考

備考欄には、申請した期間中(5年など)に違反がなかった場合には、「違反、事故、処分の記録なし」と記されます。

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