TSTiE(タスティー)ドライバー認定制度で国際的なタクシードライバーに!

2020年に開催予定の東京オリンピックおよびパラリンピックによって、日本を訪れる外国人観光客が増加することが予想されます。タクシー業界もそれに対応するために、TSTiE(タスティー)ドライバー認定制度を2015年から設けています。

TSTiE(タスティー)ドライバー認定制度とは、英語で接客ができるタクシードライバーを育成することを目的とした取り組みです。2020年までに300名のTSTiE(タスティー)ドライバーを誕生させることを目標としています。

TSTiE(タスティー)ドライバー認定制度

TSTiE(タスティー)ドライバー認定制度は、東京ハイヤー・タクシー協会が主催する認定資格です。「Tokyo Sightseeing Taxi in English」の頭文字が由来となる「TSTiE(タスティー)」は、英語での観光案内をするタクシーという意味です。2016年2月の時点では15名のTSTiE(タスティー)ドライバーが存在しています。

TSTiE(タスティー)ドライバーに認定されるための条件

TSTiE(タスティー)ドライバーに認定されるための条件には、次のようなものがあります。
・東京シティガイド検定の合格
・ユニバーサルドライバー研修修了
・東京観光タクシードライバー認定研修修了
・TOEIC600点以上
・観光英語対応ドライバー認定プログラムの合格

1.東京シティガイド検定の合格

東京シティガイド検定は、文字通り東京の観光名所に関する問題が出題されるテストです。公益財団法人「東京観光財団」による検定資格であり、50問中35問以上の正解をすることで、東京シティガイド検定合格証が入手できます。

2.ユニバーサルドライバー研修修了

ユニバーサルドライバー研修は、バリアフリーに対応することを目的とした研修制度です。主に介助や車椅子の適切な操作方法、接遇のシミュレーションなどを行っています。一般財団法人全国福祉輸送サービス協会と、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が協力して主催しています。研修は1日(7時間)で修了します。

3.東京観光タクシードライバー認定研修修了

一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会が主催する研修制度です。観光タクシーのドライバーに必要とされるマナーや接客態度、サービスの内容などの講義を受けます。研修期間は1日です。

4.TOEIC600点以上

TOEIC(Test of English for International Communication)は、一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が主催する、英語のリスニングと読み取り能力の検定試験です。600点以上のスコアは、日常生活に支障なく会話ができるレベルとされています。

5.観光英語対応ドライバー認定プログラムの合格

東京都が主催する観光英語対応ドライバー認定プログラムとは、外国人観光客の案内が問題なくできることを証明するためのカリキュラムです。3日間で合計20時間の研修期間と、スピーチテストに合格することで資格取得となります。

TSTiE(タスティー)ドライバー認定はチャンスの拡大につながる

TSTiE(タスティー)ドライバーに認定されるためのハードルは、決して低いとは言えません。日々のタクシードライバーとしての業務をこなしながら、試験や研修を受けたり、語学の学習をすることが求められるためです。

とはいえ、TSTiE(タスティー)ドライバーは、まだまだタクシードライバーの中でも希少種です。2020年までに300名の育成が目標となっているのが現状のため、認定されることで、訪日観光客から指名される確率が高まるでしょう。

ベストタクシーカンパニー

社長で選ぶタクシー会社