公益社団法人東京タクシーセンターでは、優良運転者表彰制度を設けています。一定の条件を満たしたタクシードライバーが受け取れるステイタスのようなものとイメージすると理解しやすいかもしれません。東京タクシーセンターは、東京のタクシー会社で働くドライバーの新人研修に利用される施設です。ここでは、タクシードライバーが優良運転者になるメリットなどを紹介していきます。
優良運転者になると優良タクシー乗り場が使える
タクシードライバーが優良運転者になることで、優良タクシー乗り場が使えるようになります。タクシーの営業は、「流し」と呼ばれる街中を走行しながら乗客を探すやり方と、駅や病院やホテルなどのタクシー乗り場で乗客を待つ方法のどちらかが採用されます。
特にタクシー乗り場を利用する際に、優良タクシー乗り場が使えると使えないとでは、売上に大きく差が生じます。通常のタクシー乗り場にはタクシーがズラッと並んでいて、優良タクシー乗り場のタクシーは次々とお客さんを乗せていくといった光景もありえます。
東京都の優良タクシー乗り場20ヶ所
1.新橋駅東口前
2.東京駅丸の内南口前
3.東京駅八重洲口前
4.秋葉原駅東側
5.上野駅正面口
6.池袋駅西口前
7.新宿駅西口地下前(JR口)
8.新宿駅西口地下前(京王口)
9.バスタ新宿
10.渋谷駅西口前
11.品川駅西口前(高輪口)
12.青山OMスクエア前
13.羽田空港国際線
14.銀座1号(GINZA9 1号館)
15.銀座2号(DKビル前)
16.銀座4号(ニュートーキョー前)
17.銀座8号(ヤマハホール前)
18.銀座9号(野村証券前)
19.銀座11号(銀座西6丁目)
20.三越日本橋本店前
優良タクシー乗り場が利用できるタクシードライバー
優良タクシー乗り場が利用できるタクシードライバーには、以下の3つのパターンがあります。
・優良運転者表彰受賞者(優良運転者)
・優良事業者に所属し、「優良」表示のあるタクシー
・マスター(みつ星)を持つ個人タクシー
優良運転者表彰受賞者(優良運転者)
東京23区と武蔵野市、三鷹市を営業エリアとするタクシードライバーが対象となる表彰です。一般表彰(5年表彰)と10年表彰、20年表彰と30年表彰、そして特別表彰(40年表彰)があります。
例えば一般表彰の場合、5年以上の法人事業者に勤務しているタクシードライバー、または個人タクシーの運転手であること、過去3年間に交通違反や交通事故がないことなどが表彰基準です。
優良事業者に所属し、「優良」表示のあるタクシー
優良事業者として認定されているタクシー会社に入社し、タクシードライバーとなることで、優良タクシー乗り場が利用可能となります。東京タクシーセンターが定めた審査基準を通過したタクシー会社だけが優良事業者として認められます。
タクシー会社に就職する際には、その会社が優良事業者であるか?ということも、チェックポイントに加えてみると良いかもしれません。
マスター(みつ星)を持つ個人タクシー
東京都個人タクシー協会が実施しているマスターズ制度にて、マスター(みつ星)に認定された個人タクシーの運転手が受け取れる資格です。最初はひとつ星から始まり、みつ星になるまでには、最短で4年以上かかります。
優良タクシー乗り場が利用できるタクシー車両
優良タクシー乗り場が利用できるタクシー車両には、次の4種類の「優良」表示のステッカーが貼られています。
・優良運転者章(法人または個人タクシー)
・優良車両マーク(法人タクシー)
・マスター(みつ星)マーク(個人タクシー)
・WELCOME ABOARDステッカー(指差し外国語シートが使えるタクシー車両)