タクシードライバー・3種類の給与体系

タクシードライバーは、年齢を問わず稼ぐことができる職業です。高齢者のイメージが強いかもしれませんが、20代でも年収400万円から600万円を稼ぐことも可能となっています。タクシー会社にもよりますが、60歳を超えても70代くらいまで働くことができるため、健康に注意することが長く続けるポイントと言えるでしょう。ここでは、タクシードライバーの3種類の給与体系について解説していきます。

タクシードライバーの給与体系は3種類

タクシードライバーの給与体系は以下の3つに分類されます。

・A型賃金
・B型賃金
・AB型賃金

1.A型賃金

A型賃金は、基本給と歩合給、それに加えて賞与(ボーナス)が支給される給与体系です。タクシー会社によっては月々の売上ノルマを設定し、未達成の際には基本給から差し引かれるところもあるようです。

A型賃金のメリット

基本給があることから、月々最低限の収入は確保できる点があります。売上に応じた歩合給がプラスされるため、比較的安定した月収や年収が期待できるでしょう。

A型賃金のデメリット

歩合率が他の給与体系と比べて低めに設定されているため、大きく稼ぐことが難しいかもしれません。経営者側から見た場合、基本給を在籍年数に応じて上昇させる必要があることから、売上<基本給となるリスクを持っています。そのため、近年ではあまり採用されることのない給与体系でもあります。

2.B型賃金

B型賃金は完全歩合制の給与体系です。仮にその月の売上が100万円で、歩合率60%の場合、単純計算で60万円の月収となります。どちらかというと、タクシー業界の経験者に向いている給与体系かもしれません。

B型賃金のメリット

月々の売上に応じた報酬が受け取れるため、やりがいという点では最も大きいかもしれません。短期間でまとまった金額を稼ぐことも可能となっています。一定の顧客をつかんでいるタクシードライバーであれば、高額収入を安定させることもできるでしょう。

B型賃金のデメリット

完全歩合制のため、売上が0円の際には、その月の月収も0円となります。そこまで極端なケースは考えにくいのですが、収入にバラツキが出やすいのもB型賃金の特徴です。

3.AB型賃金

A型賃金とB型賃金のちょうど中間にあたる、ハイブリッドな給与体系です。基本給+歩合給で月々支給されます。A型やB型の賃金体系との違いは、歩合率が高く設定されている点と、歩合給の一部を積立し、賞与として年に3回支給する点があります。

例えば、63%の歩合率で100万円の売上があった月の場合、63万円から3万円分を賞与用に差し引いた金額と基本給を合わせた金額が月収ということです。

タクシー業界経験者はもちろんのこと、未経験者でも働き方によっては、高額収入になる可能性を持った給与体系と言えるでしょう。

AB型賃金のメリット

歩合給のうち一定額がボーナス用に積み立てられるため、貯金がしやすい点があります。基本給と同時に高い歩合率が設定されていることから、ある程度の売上を継続できるタクシードライバーであれば、収入が安定しやすい傾向があります。

AB型賃金のデメリット

AB型賃金と一口にいっても、タクシー会社ごとに異なります。基本給を抑えて、B型賃金(完全歩合制)に近い算出方法となっているところもあります。入社前にきちんと確認することが重要なポイントとなるでしょう。

入社後の給与保障

タクシー会社によっては、未経験者で入社したドライバーに対して、一定期間給与保障を設けている企業も存在します。月収30万円から40万円を、その月の売上に関係なく支給する形です。給与保障の期間は3ヶ月が多く、次いで6ヶ月、12ヶ月となっています。

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