タクシードライバー必須の資格「二種免許」の取得方法

タクシードライバーになるためには、二種免許(普通自動車第二種運転免許)の取得が必須です。二種免許を取得するためには、21歳以上で普通免許(普通自動車第一種運転免許)の取得後3年以上経過していることが条件となります。そのため、タクシードライバーの求人案内には21歳以上、普通免許取得後3年以上と必ず記載されています。

二種免許の種類

二種免許を必要とする職種には、タクシードライバーの他、観光バスや路線バスの運転手があります。代行運転や救急自動車の運転のお仕事も、二種免許がないと就くことができません。二種免許には次のようなものがあげられます。

・普通自動車第二種運転免許
・中型自動車第二種運転免許
・大型自動車第二種運転免許
・大型特殊自動車第二種運転免許
・牽引第二種運転免許

1.普通自動車第二種運転免許

最大積載量3000kg未満、車両総重量5000kg未満、乗車定員10人までの「中型車」(タクシー車両など)を、「旅客運送」を目的として運転するための運転免許です。

2.中型自動車第二種運転免許

最大積載量3000kgから6500kg、車両総重量5000kgから11000kg、乗車定員11人から29人の「中型車両」(マイクロバスなど)を、「旅客運送」にて運転するための免許です。

3.大型自動車第二種運転免許

最大積載量6500kg以上、車両総重量11000kg以上、乗車定員30人以上の「大型車」(観光バスなど)を旅客運送の際に運転することを目的とした免許です。

4.大型特殊自動車第二種運転免許

ショベルカーなど、以下の2つの条件を満たす車両を運転するための免許です。

・長さ4.7メートル、幅1.7メートル、高さ2.8メートルのどれかに該当する車両
・最高速度時速15km以上の車両

5.牽引第二種運転免許

総重量が750kgを超える車両を牽引する際に必要な運転免許です。大型バスの連節などで利用されます。

二種免許を取得するための条件

二種免許を取得するための条件には、次のようなものがあります。

・21歳以上
・第一種運転免許の取得から3年以上経過していること
・すでに別の二種免許を所有している
・片目の視力0.5以上
・両目の視力0.8以上
※コンタクトレンズや眼鏡の使用も可
・深視力2センチ以下
※立体や遠近がわかる視力のことです
・10メートルの距離にて警音器(90デシベル)の音が聞きとれる
・運転免許停止期間を終了している

二種免許の取得方法

二種免許の取得方法には、一発試験の受験と自動車教習所に通うやり方があります。

一発試験

運転試験場にて直接学科試験と技能試験を受験する方法です。流れとしては、最初に学科試験を受けて合格した後に適性検査に移ります。適性検査を通過しましたらいよいよ技能試験です。一発試験と呼ばれてはいますが、実際には何度も受験することが多い傾向があります。1回で合格した際にかかる費用は約4万円です。

自動車教習所への通所

自動車教習所に通うことで二種運転免許の技能試験に通過する方法です。通いの他、1週間程度の合宿というパターンもあります。

タクシーの運転に必要な普通第二種自動車運転免許の場合、普通自動車第二種運転免許を持っている方は21時間の技能講習と、19時間の学科講習を受けることで、運転試験場での技能試験が免除となります。学科試験は別途、運転試験場で受けて合格することで、二種免許を受け取ることができます。

自動車教習所で二種免許を取得する際の費用は、20万円から25万円と言われています。タクシー会社に入社後であれば、教習所の費用や学科試験の受験料を会社で負担してくれることがほとんどです。募集要項を必ずチェックしておきましょう。

ベストタクシーカンパニー

社長で選ぶタクシー会社