東京都内の中小タクシー会社の特徴や就職・転職するメリットを解説

タクシー業界にも、他業種と同じように、会社規模やネームバリューによる大手企業・中小企業があります。

 

東京都内におよそ350社あるタクシー会社のうち、ほとんどは社員100名以下の零細~中小規模の会社です。

 

今回は東京都内の中小タクシー会社を大手と比較して、その特徴や就職・転職するメリットについて解説します。

 

東京都内の中小タクシー会社の特徴

 

東京都内のタクシー会社で、いわゆる大手に属するのは、頭文字を取って「大日本帝国」と呼ばれる以下の4社です。

 

  • 大和自動車交通株式会社
  • 日本交通株式会社
  • 帝都自動車交通株式会社
  • 国際自動車株式会社

 

大手タクシー会社はグループで社員1,000人以上、タクシー車両2,000台以上を保有する大所帯です。

 

また、中堅・準大手と呼ばれるタクシー会社には、日の丸交通、グリーンキャブ、東都自動車、飛鳥交通グループなどが挙げられ、こちらも大手と遜色ない規模を誇ります。

 

一方、中小タクシー会社への就職に関しては、大手と比べて給与面や待遇面で就職・転職を心配される方も少なくありませんが、昨今のタクシー業界全体が慢性的な人手不足に陥っており、大手も中小も給与や待遇に大差ありません。

 

続いて、中小タクシー会社に就職するメリットを見ていきましょう。

 

東京都内の中小タクシー会社に就職するメリット

 

中小タクシー会社に就職することで、大手とは異なる以下のようなメリットが考えられます。

 

働き方の自由度が高い

 

大手タクシー会社のドライバーは、いわゆる大手企業・有名企業の「看板」を背負って乗務を行う必要があるため、徹底して接客スキルやマナーについて指導されます。

 

一方、中小タクシー会社ももちろん接客やマナーは大切ですが、大手ほど厳しく指導されることはなく、厳しい営業ノルマが課されることもありません。

 

帰庫時間や休憩の取り方もドライバーの裁量に任されているため、比較的自由度の高い働き方ができます。

 

研修制度が充実している

 

中小タクシー会社は大手ほどネームバリューが及ばず、求人でも大手に比べると苦戦を強いられることが少なくありません。

 

裏を返せば、中小タクシー会社は優秀な人材の確保、定着率を高めるために、教育・研修制度の充実を図っています。

 

タクシー会社によっては、タクシー乗務デビュー後も新人指導を行っているところもあり、未経験者を優秀なドライバーに育てるのに長けた側面があるのです。

 

歩合率がやや高い

 

タクシードライバーの給与体系は、頑張れば頑張った分だけ稼げる歩合制が特徴で、ドライバーが稼いだ売上に「歩合率」を乗じて給与に反映されます。

 

一般的に、この歩合率はタクシー会社の規模が小さくなるほど高くなると言われています。

 

タクシー大手4社の場合、歩合率は59%~62%とされており、準大手や中小タクシー会社では、最低でも60%です。

 

たとえば、1ヶ月の売上が50万円のドライバーで考えると、歩合率59%で29万5,000円、60%では30万円と5,000円の差が生じ、これが年間収入となると、6万円の違いとなります。

 

もちろん、歩合給の他に各種手当や賞与などもありますが、歩合率がたった1%違うだけでも、年収では大きな差となることは、就職・転職に際して考慮すべきことの一つと言えるでしょう。

 

まとめ

 

中小タクシー会社の特徴、および就職・転職する場合のメリットを解説しました。

 

景気の変動や価値観の変化で社会が変わっていくように、タクシー会社も10年前、5年前とは異なる様相を呈しており、「働き方」に着目した場合、大手と中小の差はほとんどなくなってきています。

 

タクシー会社選びの際には、規模の大小だけにとらわれず、待遇や給与、会社の雰囲気、将来性などさまざまな角度から比較検討し、自分が希望する働き方にぴったりな会社を選びましょう。

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