【初心者編】タクシーの付け待ちで休憩しながら上手に稼ぐ方法

タクシー営業ノウハウ

タクシーの営業スタイルには、街中をタクシーで走り回りながらお客様をピックアップする「流し」と、駅や病院のタクシー乗り場などで待機してお客様が来るのを待つ「付け待ち」、さらには無線で指定の場所にお客様をピックアップしに行く「無線配車」の3つがあります。

 

流しを「攻めの営業スタイル」とすれば、付け待ちや無線配車は「待ちの営業スタイル」と言えるでしょう。

 

今回は、そんな「待ちの営業スタイル」である付け待ちで、以下に効率的に稼ぐかについて解説します。

 

付け待ちとは

 

付け待ちとは、「流し」「無線配車」に並ぶタクシーの営業スタイルのひとつで、駅や病院など特定のタクシー乗り場に付けて、お客様を待つ方法です。

 

流しのようにお客様を探して走り回る必要がなく、待っていれば確実にお客様をピックアップすることができますが、待ち時間が長時間に及ぶこともあります。

 

「長時間待って、ようやくピックアップしたお客様の目的地が、ワンメーターの距離だった」という場合もあり、流しに比べるとやや非効率的です。

 

また、ターミナル駅や繁華街など、人気スポットは競合他社のタクシーも多く、乗り入れたときにはすでに他社のタクシーが順番待ちをしていることも少なくありません。

 

地方のタクシー会社の場合、タクシーの需要が高まるのがターミナル駅や病院周辺であるため、流しよりも付け待ちのほうがお客様をピックアップするチャンスがあります。

 

上手に稼ぐポイント1|付け待ちは休憩も兼ねる

 

タクシー会社によっては、乗務の間に規定の休憩時間を必ず消化しなければならず、3時間に満たない場合は報告書を書かねばならない会社もあるようです。

 

先ほど述べたように、付け待ちはお客様をピックアップできるまで、待機が長時間に及ぶこともあります。

 

ベテランのドライバーは流しや無線配車である程度の売上を確保した後、休憩を兼ねて付け待ちを行います。

 

多くのタクシー会社は、デジタルタコグラフ(デジタコ)に記録された休憩時間をチェックしているため、待機の時間を休憩時間として利用、デジタコに記録させることで、付け待ちと休憩を兼ねることができるのです。

 

たとえば、お客様を降ろした後に最寄りの付け待ちポイントに5分かけて移動、そこで新たなお客様をピックアップするのに15分待ったとしても、待機時間を休憩時間の消化に利用すれば、実質5分で次のお客様を乗せたことと同じ扱いとなります。

 

これを繰り返すことにより、空車時間を規定の休憩時間を消化するための時間に活用、タイムロスを抑えて効率的な売上を確保することができます。

 

上手に稼ぐポイント2|ライバルよりも回転率を重視

 

付け待ちで稼ぐ重要なポイントの2つめは、「その付け待ちスポットでは、どれくらいの頻度でお客様を乗せることができるのか」です。

 

思うように稼げないタクシードライバーの特徴として、付け待ちスポットにライバルのタクシーが多く並んでいると、諦めて次の付け待ちスポットを探しに行くというものがあります。

 

しかし、ライバルが多いということは、それだけお客様を乗せられる人気スポットであるということです。

 

お客様を乗せる頻度の高い付け待ちスポットを見極めるには、ライバルのタクシーの台数よりも、タクシーの回転率を見ましょう。

 

たとえば、

 

タクシーが2台並んで、約10分間隔でお客様を乗せられる付け待ちスポット

タクシーが5台並んで、約2分間隔でお客様を乗せられる付け待ちスポット

 

では、後者のほうがお客様を乗せられる確率は高くなります。

 

付け待ちを行ううえで、「待機しているタクシーの数」だけではなく、「お客様を乗せる頻度」も重要であるということも覚えておきましょう。

 

上手に稼ぐポイント3|タクシーの向き

 

付け待ちで稼ぐ重要なポイントの3つめは、付け待ちをする際のタクシーの向きです。

 

たとえば、朝の出勤時間に住宅街の方面と都心の方面、どちらにタクシーを向けて付け待ちをしたほうが、お客様が捕まりやすいでしょうか?

 

言うまでもなく、都心の方にタクシーを向けておいたほうが、お客様を乗せる確率が高まります。

 

このように、同じ付け待ちスポットであっても、道路の左右進行方向のどちら側に向けて付け待ちするかで、効率的にお客様を乗せられるかが決まります。

 

時間帯、場所によって、どの方向に向けて付け待ちするのが効率的に稼げるかを見極めることが大切です。

 

この見極めは実際にタクシーの乗務を経験しなければ掴めないので、タクシーの乗務デビューをした際は、タクシーの向きを意識して付け待ちしましょう。

 

まとめ

 

付け待ちで効率的に稼ぐためのポイントについて解説しました。

 

改めて重要なポイントをまとめると、以下のとおりです。

 

  1. 付け待ちの時間を休憩に充てる
  2. タクシー台数よりも回転率を重視
  3. 付け待ちの時間帯や場所でタクシーの向きに注意する

 

タクシー会社の営業エリアによっては、流しよりも付け待ちが営業のメインとなる場合も少なくありません。

 

「付け待ちだけだと売上が伸びない」とお悩みの方は、ぜひ効率的に稼ぐポイントも意識して、付け待ちを行いましょう。

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