お酒好きのタクシードライバーが気になるアルコールの分解時間

タクシードライバーは、乗務前には必ずアルコールチェックを済ませてから路上に出ることが基本です。ほんのわずかでもアルコールが検出された際には、その日の乗務はできません。

そのため、公休日の前日などにお酒を嗜むことをおすすめします。ここでは、お酒好きのタクシードライバーが気になる、アルコールの分解時間について解説していきます。

アルコールの分解時間の算出法

アルコールの分解時間を求めるためには、以下の計算式を用います。

純アルコール量=お酒の分量(ml・ミリリットル)×%(もしくはアルコール度数)×0.8(アルコールの比重)

参考資料
厚生労働省「酒類に含まれる純アルコール量の計算」
https://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/dl/100222h_0009.pdf

アルコール分解速度=体重1kgに対して0.1g/1時間
体重70kgの方の場合、1時間で7gのアルコールが分解されるということです。

参考資料
国税庁「あなたはお酒が強い人?弱い人?」
https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/seminar/h22/221203.htm

例えば350mlのビール(アルコール5%)の純アルコール量は、350ml×5%×0.8=14g。
体重70kgの方のアルコール分解速度は1時間につき7gのため、14÷7=2時間ということになります。

1.ビール350ml(5%)または発泡酒350ml(5%)の分解時間の目安

体重 本数ごとの分解時間
60kg 1本:140分(2時間20分)

2本:280分(4時間40分)

3本:420分(7時間)

65kg 1本:130分(2時間10分)

2本:259分(4時間19分)

3本:388分(6時間28分)

70kg 1本:120分(2時間)

2本:240分(4時間)

3本:360分(6時間)

ビール350ml(5%)または発泡酒350ml(5%)の分解時間は、1本につき2時間から2時間20分が基準となります。同じアルコール度数5%の缶チューハイやカクテルなども、同様の分解時間と考えて良いでしょう。

2.ワイン120ml(12%)の分解時間の目安

体重 杯数ごとの分解時間
60kg 1杯:116分(1時間56分)

2杯:231分(3時間51分)

3杯:346分(5時間46分)

65kg 1杯:107分(1時間47分)

2杯:213分(3時間33分)

3杯:320分(5時間20分)

70kg 1杯:99分(1時間39分)

2杯:198分(3時間18分)

3杯:297分(4時間57分)

ワイン120mlは、一般的なワイングラス1杯あたりの分量です。ワインのアルコール度数を12%として計算しています。

3.日本酒180ml(15%)の分解時間の目安

日本酒1合(徳利1本分)は180ml。冷やで飲むか燗酒として飲むかはともかく、アルコール度数15%と仮定した分解時間の目安です。

体重 合数ごとの分解時間
60kg 1合:216分(3時間36分)

2合:432分(7時間12分)

3合:648分(10時間48分)

65kg 1合:200分(3時間20分)

2合:399分(6時間39分)

3合:599分(9時間59分)

70kg 1合:186分(3時間6分)

2合:371分(6時間11分)

3合:556分(9時間16分)

4.ウイスキー60ml(40%)の分解時間の目安

ウイスキー60mlは、ダブル(ウイスキーグラスで指2本分)の分量です。ウイスキーのアルコール度数を一般的な40%として算出しています。

体重 杯数ごとの分解時間
60kg 1杯:192分(3時間12分)

2杯:384分(6時間24分)

3杯:576分(9時間36分)

65kg 1杯:178分(2時間58分)

2杯:355分(5時間55分)

3杯:532分(8時間52分)

70kg 1杯:165分(2時間45分)

2杯:330分(5時間30分)

3杯:494分(8時間14分)

まとめ

実際には、その日の体調や睡眠時間、空腹時や性別などの要因によって、アルコールの分解時間が異なります。あくまでも参考程度に留めておいてください。正確な数値を知りたい場合には、アルコールチェッカーを使用することをおすすめします。

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