タクシーの自動運転の実現に近づく自動運転レベル2とは?

タクシーなどの自動運転移動サービスが、2020年代には実現するのではないかと言われています。「官民ITSELF構想・ロードマップ2018」(2018年6月25日発表)の27ページ「図11」にて、過疎地などの限定地域より、自動運転レベル4の移動サービスを開始する予定で動いていることが理由です。ここでは、タクシーの自動運転の実現化を間近にする「自動運転レベル2」について解説していきます。

自動運転レベル2とは?

タクシーなどの車両をドライバーがすべての運転に必要な操作を行うのが、「自動運転レベル0」です。「自動運転レベル1」は、アクセルやブレーキ、ハンドルの操作のいずれかをシステムとドライバーが分担する形です。例えばブレーキとアクセルはシステムが担当し、ドライバーがハンドル操作をするパターンが考えられます。

自動運転レベル2の段階に進んだ際には、システムがハンドル操作や、ブレーキペダルやアクセルの踏み込みなどを担います。ドライバーの役割は、システムが誤動作することなく車両がきちんと走行するように管理することがメインです。そのため、ドライバーが通常の運転技術を所持していることが前提となっています。

日本車の「自動運転レベル2」

すでに「自動運転レベル2」は、実験段階を通過し、商品化や実用化がされている状況です。ここからは日本車の「自動運転レベル2」を紹介します。

1.日産自動車「プロパイロット」

・インテリジェントクルーズ

前に走る車両が確認された際、事前に設定した車間距離をキープするように時速30kmから時速100kmで走行します。前の車が止まった時には同時に停車します。

・ハンドル操作

車線の真ん中あたりをきちんと走るように、自動的にコントロールしてくれます。

2.スバル自動車「アイサイト・ツーリングアシスト」

・クルーズコントロールシステム

時速0kmから時速120kmのレンジで動作。遠方を走る前の車両はもちろんのこと、ブレーキランプが点いたこともチェックできるようになっています。

・ステアリングコントロール

渋滞の際には、前の車の動きをしっかりと把握。高速走行時は車線を確認することで的確なハンドル操作を選択します。

3.トヨタ自動車「トヨタセーフティーセンス」

・追従ドライブ支援機能

前を走る車の状態に合わせた車間距離を、時速30kmより設定することができます。

・レーントレーシングアシスト

主に時速50km以上で走行する、有料自動車道路(高速道路含む)などで、車線の真ん中を安定して走れるようにサポートしてくれます。

4.ホンダ自動車「ホンダセンシング」

・アダプティブ・クルーズ・コントロール

事前に「時速○○km」と設定したスピードにて走らせることが可能です。時速30km以上から設定できます。前の車に近づいた時点で、適切な車間距離を保ちながら走行できるメリットも。

・渋滞追尾機能

文字通り、渋滞時の走行の際に働きます。時速0kmより設定可能です。

・車線維持支援システム

時速65km以上の高速走行時、車線から外れないようにハンドル操作を手助けします。

・路外逸脱抑制機能

時速60kmから時速100kmの間で、路肩などを誤って走行しないように設定できます。

5.マツダ自動車「i-ACTIVESENSE」

・レーダークルーズコントロール

搭載されたミリ波レーダーを使用して、前を走行する車との車間距離やスピードの差を踏まえて、自動的に適切なスピードを選択します。

・レーンデパーチャーワーニングシステム

車線からはみ出そうな時点で、ドライバーに安全な正しい位置に戻すように教えてくれるシステムです。

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