タクシードライバーは、勤務時間内に休憩時間を設けることが法的に義務付けられています。もちろん休憩無しで働くことも理論上は可能ですが、精神と肉体が持ちません。休憩時間は仮眠を取ったり、食事をするために充てることがほとんどです。ここでは、タクシードライバーの休憩時間の過ごし方について解説していきます。
タクシードライバーの休憩時間と稼ぎ時との密接な関係
タクシー会社では、基本的に休憩時間を設けることはドライバー任せとなっています。そのため、どのようなタイミングで休憩を取るのかによって、収入につながる売上が左右されるとも言えるでしょう。
タクシードライバーの勤務体系には、以下の3つがあります。
・昼日勤
・夜日勤
・隔日勤務
1.昼日勤の休憩時間のタイミング
タクシードライバーの勤務体系のひとつ、昼日勤は、朝の7時から16時までというのが一般的な勤務時間です。タクシー会社やドライバーによっては8時や9時からというパターンも見受けられます。昼日勤の休憩時間は1時間です。
まずは7時から9時くらいまでは、会社などに出勤を急ぐ人たちが、お客さんの候補となります。主要駅に向かうバス通りを走行し、バスに乗り遅れた人などをターゲットとします。
もしくは、ホテルなどの宿泊施設の集まるエリアを走行するのもひとつのやり方です。昼日勤の休憩時間はお昼ご飯の時間帯に取ることが多いかもしれません。休憩時間後は、夕方までが稼ぎ時となります。
2.夜日勤の休憩時間のタイミング
夜日勤は、タクシー会社ごとに異なりますが、おおむね夕方の17時から翌朝の3時が勤務時間となります。休憩時間は昼日勤と同様の1時間です。夕方以降は帰宅する会社員などが主なお客さん候補です。22時以降は深夜割増料金になると同時に、終電を逃した人たちを乗せることが多くなります。
休憩時間のタイミングは、駅やホテルなどで付け待ちをしている時などに上手に体力を温存するようにしたいものです。車の外に出て、軽めのストレッチ体操をするのも良いでしょう。
3.隔日勤務の休憩時間のタイミング
隔日勤務は、合計で19時間から21時間ほどの労働時間となる勤務体系です。通常の2日分の労働を1日分でまとめてこなすスタイルと言えます。代表的な隔日勤務の例として、朝の7時から翌朝3時というものがあります。隔日勤務の休憩時間は3時間です。
勤務時間そのものが長時間となるため、お昼の時間帯や深夜の時間帯に突入する前などに、ドライバー自身で工夫しながら休憩時間を設定することが求められます。走行中に公園などの休憩スポットを見つけておくのも良いかもしれません。車の通行量の少ない建物の裏手などもおすすめです。
タクシードライバーの3つの休憩パターン
タクシードライバーには、大きく分けて3つの休憩パターンがあります。
・営業所
・駐車可能な場所
・食事時間
1.営業所
タクシー会社の営業所に一旦戻って、休憩室などで休憩するパターンです。営業所の近くを走行している時などに使うドライバーもいるかもしれません。
2.駐車可能な場所
駐車可能な場所で休憩するのもタクシードライバーの休憩のパターンのひとつです。他の車両の通行の邪魔にならない場所を各々が見つけることになります。
3.食事時間
食事時間と休憩時間を組み合わせるパターンです。担当エリアの話題の飲食店を事前にチェックしておき、実際に食べてみることで、お客さんへの情報提供の引き出しとなります。
特に観光や出張で多く人が訪れることが予想される地域では、タクシードライバーの飲食店情報を頼りにする人がお客さんとなりやすい傾向があるためです。明番の日なども上手に活用して、美味しい飲食店の情報を仕入れておくのも良いかもしれません。