タクシードライバーが売上を上げるコツ②「流し」

タクシードライバーが売上を上げるコツ①では、「付け待ち」を効率的に行うためのポイントを紹介しました。ここでは、タクシードライバーが売上を上げるコツ②として、「流し」について解説していきます。

1.そもそも「流し」とは?

タクシードライバーの営業方法のひとつである「流し」とは、タクシーを走らせながら、呼び止めるお客さんを拾うやり方です。映画などで見かける右手をあげて「タクシー!」という情景が浮かぶ方もいるかもしれません。

他には駅や繁華街などで車両を止めて乗客を待つ「付け待ち」や、タクシー会社からの「無線配車」という営業方法があります。毛利元就の「三本の矢」ではありませんが、やはり「付け待ち」と「無線配車」と「流し」を組み合わせることで、タクシードライバーの売上が大きく変わることにつながるでしょう。

2.「流し」を効率よく行うための6つのポイント

タクシードライバーが「流し」を効率よく行うためには、次の6つのポイントがあります。

①時間帯ごとの需要に合わせる

「流し」は、時間帯ごとの需要に合わせることで、よりお客さんを乗せるチャンスを広げることにつながります。

朝の時間帯

朝の時間帯は通勤のお客さんがメインとなります。駅などに向かうバスの行き先と同じルートをたどることで、バスに乗車できなかった方を、タクシーに乗せられる可能性が考えられます。

深夜の時間帯

深夜の時間帯は終電を逃した方が、主なお客さんとなります。居酒屋などが集まる繁華街を走行し、ちょうど飲み終わってお店から出てきた方がターゲットです。

②イベント情報

「流し」では、イベント情報を知ることも、売上アップの秘訣です。夏の花火大会や盆踊り、アリーナクラスのコンサート、スポーツの試合など、人が多く集まる場所は、「流し」に最適です。イベントが終了する21時から22時あたりの時間帯に近くを走行することで、人混みから抜け出したい方々を乗客にすることにつながります。

③「空車」をアピールする

タクシー車両が「流し」でお客さんに呼び止めてもらうためには、「空車」であることをアピールすることも重要なポイントとなります。そのためには、車間距離の取り方に注意することが大切です。

特にトラックなどの大型車両が周囲に走行している際には、決して近づけすぎないようにしてください。「空車」どころかタクシーが走っていることにも気づかれない可能性があるためです。適度な車間距離を意識することで、交通事故の防止にも役立ちます。

④交差点では左車線で先頭に立つことを意識する

タクシードライバーが「空車」であることをアピールするためには、交差点で停車する際に、左車線で先頭に立つことを意識することで、大きく差が開きます。左車線にいることで、歩行者から見えやすく、なおかつ乗りやすくなるためです。

右車線などでは、お客さんに呼び止められてから少し走って左車線で停車する必要があります。その際、他のタクシー車両にお客さんを拾われてしまうことも考えられます。

⑤視野を広くするためにもスピードは控えめに

人間の目は、スピードが上がれば上がるほど視界が狭まります。静止した状態での両目での視界は120度から最大200度ですが、時速40キロでの走行中は100度となり、時速130キロでは、30度まで低下してしまいます。

特にタクシードライバーの「流し」の場合、反対車線からタクシーを呼び止めようとするお客さんも存在します。その際、すぐに気がつくことができるためにも、スピードは控えめにしておくことが重要です。

⑥「流し」は漫然と行わない

例えばA駅でお客さんを乗せて、B駅で降ろした後、再度A駅に戻るルートで「流し」を行うと、無駄な時間を減らすことにつながります。

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